登山入門!!!富士山登山 その4(山頂~下山 編)

前回記事で書き忘れましたが、九合目でK1君(20代前半。登山歴4本目)がパーティー中二人目となる高山病(倦怠感)らしき症状を発症幸いちょっと休憩した後、登山再開する事が出来ました。
ちなみに、富士登山者(573名を対象)の49%が高山病(程度の差はあれ、何かしらの症状が発症)になっているというアンケート結果が山梨日日新聞(2012年)の記事に掲載されておりました
山梨日日新聞
これから初めての富士登山を予定されている方は、「自分は平気だ」と過信をせず、高山病に対する下調べ、リスク回避策を検討される事をオススメ致します


いよいよ九合目から山頂を目指します。
九合目から更に傾斜が急、かつ石がゴロゴロと転がる足場の悪い道を登る事に。
一歩一歩が体力を消耗させますが、その必死の一歩一歩で山頂に近づいていきます
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

山頂直下の鳥居が見えてきました
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

【15:10】 富士山山頂到着
九合目からおよそ20分、富士山(富士宮口)山頂到着。標高3712m。

スタートすること9時間、ようやく到着です
やった初の富士山山頂だ
と普通の方であれば感慨深い気持ちになりそうですが、それ以上に疲労感と解放感が強く、何かを感じるよりも暫し無心状態に(苦笑)
下山もあるのでここで気を抜いてはイケないのですが。。。
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

山頂到着時はkenzoとK2君(30代後半、趣味サーフィン、登山3本目)の僅か2名だった為、他のメンバを待ちつつ、休憩しつつ、時間がかかりそうなので散策

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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

山荘が3,4つありましたが、ちょっと覗いただけで何も買わずじまいに
山頂のおトイレは300円です。
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

山頂で待つことおよそ1時間、16:00過ぎに全員が山頂に到着
皆で記念写真です
全員無事登頂出来てよかった後は無事下山するだけです

この頃になってkenzo、高山病発症(軽い頭痛)
ただ、高山病ではないかと認識したのは下山直前
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

下山前の休憩タイム。
何故か全員、山頂でカップラーメンを食します
皆スタンプの奥でいい笑顔
右手のK3君(20代前半、登山4本目)、全ての○合目にある山荘で、必ず食べ物を購入し幸せそうな表情で食べていたツワモノ
こういう山の楽しみ方もあるんだなと彼の表情を見ながらふと思ったkenzoでした。

ちなみに富士山頂は気圧が低いので水の沸点が下がります(88度程度)
その為、カップラーメンを作る際は通常より長め(1,2分)の時間を心がけた方が良いでしょう
カップラーメンよりインスタントラーメンをクッカーで作る方がお湯の冷えも防止出来ます。
パーティーの数名がカップラーメンの麺、バリカタ状態で食べていました
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

kenzoはチキンラーメンを食する事に
なんか悔しい事に、ここで食べたチキンラーメンがやたらと美味しかったんですよねぇ
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)


【16:44】下山開始
時間の都合上、富士山の山頂部を回るお鉢巡りは諦めております
17:00出発という当初のリーダー予定に対し、「帰りのバス(20:15)に間に合わないような気がするから早く出発しよう」と急かし、下山開始
須走口下山の標準タイムが3時間(休憩含まず)となっていますので、今ブログを書きながら思えば相当遅い時間の下山開始ですね。。。

砂走ルートの下山コースは、砂払と呼ばれるコースを降りていきます。
写真に見えているように、半ば滑り降りるようにザザザーと砂埃を上げておりていく、そんな道というよりほとんど砂地状態が続きます。
これが延々と続くのがこれまた地獄
「こんなの道じゃないただの砂場やんけ」という思いを押し殺しながら下山しておりました
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)

皆バテバテの中、社内でもトップクラスの体力派R君(30代前半、格闘技等スポーツ全般趣味、登山5本以上)軽快に走りながら下山していきます
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(Olympus Pen Mini E-PM2/M.ZuikoDigital14-42mm F3.5-5.6 IIR)


【18:33】 下山
下山はkenzo、膝に不安があった為、他メンバの足手まといにならないようにとなるべく先行した結果、先行チームのまま下山してしまう事に(コラ
その後のコースタイムは以下の通りで、1時間50分程度と予想以上に早めに下山する結果に。
【17:11】 見晴らし館
【17:22】 須走口七合目
【18:00】 砂払五合目 山荘有
【18:33】 須走口五合目バス停
※標準より早めのコースタイムなのであまり参考にならないと思いますが。 

ただしこのコースタイムは、R君(体力派)、K2君(サーファー)、T君(五合目で高山病になった)とkenzoの4名のみ
その後、以下の順で全員下山。
【19:30】3名下山
【20:10】リーダー含む3名下山


たまたま開催されていた花火大会の中、下山
砂払五合目からバス停までは山道を歩くことになりますが、結構な人がライト持参せずに歩くという状況だったようです。
登山時はライト忘れずに所持しましょう

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(iphone)

全員無事に下山し、帰路に着くことが出来ました

自分への戒めとしてまとめ
●パーティー登山の鉄則

  • 全員がスケジュールをきちんとチェック・把握する事
  • 全員に地図(コピー)を配布する
  • 一番体力の無い人に合せる
  • パーティは出来る限り分断させない
  • 無理のあるコースタイムは選択しない
  • はぐれた際を想定し、連絡方法、タイミング、落ち合う場所を事前に決めておく
  • 下山は3時までに開始する

●富士山登山まとめ
  • 富士山は舐めない方がいい
  • 弾丸はオススメしません
  • 体力に自信の無い方は宿泊プランを推奨
  • 十分な睡眠をとった上で登山する事
  • 自分は高山病にならないだろうと思わない事(約半数が高山病を発症)
  • それでも一度は登って欲しい日本一の山、富士山

最後に、
「富士山に登ると人生観が変わる」と以前耳にした事があります。
途中まで登っていてなんとなくkenzoは、「人生観がガラッと変わる」という事は無いような気がしてきたので、「この富士登山で何を得るか」、という事を八合目くらいから時折考えながら登っていました。
そんな風に考えて登っていたkenzoは、富士登山を終え
「どんな大変な事でも足を一歩一歩進めれば、目標とする地点に辿り着くことが出来る。足を進める事が大切である。」
という着地点を見出しました。

冒頭にあげた通り、過去一番シンドイ登山となった富士登山でしたが、
「いつか再び富士登山をしたい。その時は出来れば一合目からじっくりと時間をかけて。
そして一人で富士山に向き合いながら登りたい」
そんな風に思うkenzoでした。

長い記事にお付き合い頂きありがとうございます
皆さんも是非富士山へ登ってみて下さい

登山入門!!!富士山登山編 終了